類義表現「(ノ)ダロウ(カ)」の語用論的分析-台湾人日本語学習者の習得状況も含めて-
Journal
台灣日本語文學報
Journal Volume
無
Journal Issue
32
Pages
337-362
Date Issued
2012
Author(s)
Abstract
本研究は、「不確かな判断」を表す文末形式「だろう‧だろうか‧のだろう‧のだろうか」を中心に、語用論的な観点から四項目の指示領域および表現機能について考察した。文章や談話などの言語資料を分析対象として機能分類を試み、「(ノ)ダロウ(カ)」の類義表現は、大きく〔事態推測〕、〔事情推測〕、〔疑問〕、〔追究〕、〔反語〕、〔強調反語〕という六つの機能に下位分類した。また、「だろう(か)」と「のだろう(か)」の違いには、「のだ」の「説明」と「強調‧主張」という二つの性質が働いていることを明らかにした。さらに、台湾人日本語学習者の習得状況を把握するために、以上の機能分類に基づき、日本語学習者と日本語母語話者を対象としたアンケート調査も行った。その結果、以下のことが明らかになった。1.会話において不確かな判断を表したい場合は、「(の)かな」、「んじゃない」などの表現より硬い表現である「だろう」を多用する傾向がある。2.〔事態推測〕を表す「だろう」と〔事情推測〕を表す「のだろう」、〔疑問〕を表す「だろうか」と〔追究〕を表す「のだろうか」といった「のだ」と組み合わせた形の区別がっかない。3.〔疑問〕と〔追究〕の機能では、疑問詞を伴うとき「か」がっかない場合があるということを理解していない。
Type
journal article
